プレゼン・ポスターには游ゴシックやヒラギノがオススメ
どうも、くろていです。最近は筋トレとデザインが忙しくてあまりエントリを書けていません。Gruntも途中までしか書いてません。ところで、昨日フォントについてTwitterで少し話すことがあり、他の人にも知って欲しかったので簡単にまとめました。タイトルはまとめられませんでした。
始めに
フォントは本当に無数にあるわけですが、たまに場違いなフォントが使われていたりするわけです。一つの画面にフォントが4つ以上あるのはできるだけ避けたい行為ですね。しかし、フォントを統一したと言ってもフォントによっては信頼性の低い資料になってしまいます。今回は、そこについて掘り下げて行こうと思います。
フォントのウェイトの種類
右の画像は、Mac,Windowsそれぞれでサポートされているフォントのウェイトを並べたものです。游ゴシックとヒラギノ角ゴシックは複数のウェイトを持っており、タイトルや重要なところなどでメリハリを付けることができます。
(ウェイトが複数なくてもOffice系ソフトウェアでは一応太字にできますが、骨をそのまま太くした"疑似太字"になります。"疑似太字"は可読性が低く、おすすめできません)
このように、フォントの太さを使い分けて重要単語を目立たせたり、タイトルに目が行くように工夫することができます。
windows8からサポートされている游ゴシックは2種類、Macのヒラギノは3種類のウェイトが揃っています。本文にゴシック体を使う場合は細い方が読みやすいので、その点この二つのフォントは役立つでしょう。
ちなみに、Adobeソフトウェアに入っている小塚ゴシック/明朝は非常に多くのウェイトを揃えており、非常につかいやすいです。また、ウェイトの一つの"EL"(Extra Light)は最近のiOS7などの細字ブームにも合わせやすいです。
英語を記述した際の幅について
上を見るとわかるとおり、游ゴシックとヒラギノはどの文字の間も基本的にあまりかわりません。つまり、wだったら幅が広く、lだったら幅が狭く設定されています。このようなフォントをプロポーショナルフォントと言います。プロポーショナルフォントは、欧文を記述したときに読みやすいので、基本的に文章に欧文(ソフトウェア名や学名など)を入れる場合はプロポーショナルフォントを使うと良いでしょう。他にもMS PゴシックなどPがついているフォントは基本的にプロポーショナルフォントです。
プロポーショナルフォントの逆を等幅フォントと言います。等幅フォントは使いどころが難しく、例えばiやlが入っている単語だと文字の間にスペースが入っているように見えたりしていまいます。注意しましょう。
游ゴシックやヒラギノの欧文でも十分読みやすいですが、それでもより綺麗な欧文にしたいと言う場合には欧文の部分だけ欧文フォントにしてみましょう。下の写真は、欧文の部分をHelvetica Neueにしています。
欧文フォントを使う場合は、フォントサイズとウェイトに気を付けて使いましょう。欧文フォントは日本語フォントとくらべて若干小さくみえるので、少し大きくするとよいでしょう。
プロポーショナルフォントだと、欧文が入っていても読むのに苦労しません。
英語の斜体(イタリック体)について
論文やスライドなどで何かを引用するとき、このように斜体を使うでしょう。この斜体を使うときも注意が必要です。
游ゴシックやヒラギノなどのOpenTypeと言う規格では、OpenTypeの設定でイタリック体を指定することができます。しかし、OpenTypeではないフォントを使う場合、OpenTypeの設定を見てもグレーになってしまい使えません。
游ゴシックやヒラギノでも斜体にはできますが、さらに綺麗にしたいときやOpenTypeではないけれどイタリック体の欧文を使いたい時は前述のように欧文フォントを使うと良いでしょう。
また欧文フォントはOpenTypeの設定ではなくフォントのウェイトのところにイタリックの項目が用意されています。
イタリック体も、太字のようにOfficeでイタリック体にすることができますが、ソフトウェア側でむりやり曲げるので可読性が低くなります。できれば使わないようにしましょう。
web上やプロジェクターで見たときのフォントの可読性・視認性
游ゴシックやヒラギノはプロジェクターなどで見たときも可読性が高く、読みやすく作られています。どんどん使っていこうな。
実際発表などをする時の注意
使いたいフォントが発表するパソコンに入っているとはかぎりません。特に小塚などで書いていると発表する際にフォントの置き換えが発生してぐちゃぐちゃに、なんてことにもなりかねません。そのため、illustratorやPhotoshopならアウトライン・ラスタライズ処理、PowerPoint等では"フォントの埋め込み"機能を使うと良いでしょう。特にプロジェクターを使う場合は、可読性が低いフォントだとかなり読みにくくなってしまいます。発表する前にもう一度確認しましょう。
終わりに
フォントは文章で情報を伝える場合の最重要とも言えます。特に気をつけると良いでしょう。
伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン
ではフォントに限らず配置や色など、ポスター・スライドに使える情報がたくさんあります。活用していけると良いでしょう。
駄文でしたが読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いていて、小塚ゴシックのすばらしさに気づきました。
今回記事を書いて、僕はマイクロソフトが記事に入ってくると自然にdisってしまい炎上してしまう可能性が飛躍的に高まるので、これからはマイクロソフトのことは基本的に記述しないことにします。反省を次にどんどん生かして行きたいです。誠に申し訳ありませんでした。